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副医院長の洋服事情
副医院長の洋服事情

最高気温が20度を超えている日がある12月は、生きてきた中で初めてかもしれない、とダウンコートもデビューさせずに出勤する中で灰色の空を見て思います。

毎月、コラムの時節の挨拶を考えるときに天気を振り返るのですが、このところの乾燥しつつ生温かさを残した不思議な冬に、少し戸惑います。

雲の低さや朝晩の冷え込みには冬の感触を感じるのに、フーディーやジャケットで外を歩く人々に、いつもなら心躍るはずのクリスマスイルミネーションや飾りつけがなんとなく似合っていないような。

マフラーに帽子、クリーニングのビニールからだしたばかりのピンとしたダウンコート、少し背を丸めて吹き付ける風に体を縮める、そういう様相にマッチするのがクリスマスの飾りつけなんでしょうね。

体感ではまだ秋のように感じる日々なので、腑に落ちないような不思議な気持ちにりますが、気候への適応は虫たちの方が早いらしく、今年は蚊やノミの姿を普通に今の時期でも確認できます。見つける度にこちらはぎょっとしますが、生活しやすい環境で繁殖しなくてどうするの?といわれている気もして、そのたくましさに尊敬を感じることもあります。

この先の冬がこういうものに変化していくのであれば、ノミやマダニなどの外部寄生虫や、フィラリアや回虫や条虫などの内部寄生虫の予防薬投与期間の見直しを早急に進める必要がありそうです。ですがとりあえずの措置として、秋口でいったん予防をお休みしている方は今年に限ってはぜひもう一度予防を再開してください。感染してからの駆除は手間ですし、心も疲れてしまうものなのです。

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さて最近我が病院の副医院長は、洋服をお召になっているのですが、これがなかなか快適なのようです。

もとから大型犬なのもあり、さむさ対策としての洋服はあまり必要性を感じていなかったのと、かつてまだ小さな子犬だったころに着せた洋服を数秒で噛みちぎった前科のため、着せることはしていませんでした。

ただ今年14歳という良いお年になったことと、少しずつ筋肉量が落ちていること、甲状腺機能低下症があることも踏まえ、洋服を新調しました。

着せてみると少し考えた様子はありましたが、嫌がって脱ぐ様子もなく、どうやら着た瞬間に破壊されることはないようだったので見守っていると、その後も気にせず着つづけてくれました。

そして防寒以外にも気づいたことがいくつか。彼女は腰が悪いので、立ち上がるときに手を貸すことがあるのですが、洋服があると抱きかかえるときのとっかかりにしやすいです。歩行や姿勢補助の専用のボディースーツやハーネスも買ったのですが、こちらは少し大げさになってしまうのか、装着が大変なのと、つけると歩かなくなってしまうのです。

また、いつも寝ているベッドがあつくなってわざと床で寝るときも、直接冷たい床に触れることなく体を保護してくれます。横になると服が少しずれておしりまですっぽり覆ってくれるのも温かくてよいです。

うん、ふかふかの洋服、ありだな!と思いました。何より気に入らずに破壊されないのがよかったです。年とともに丸くなってくれているのでしょうか。

そんなわけで、初めて長く着てくれている洋服ですが、結構汚れる事に気づきました。これは体の汚れ防止にもじつは結構役に立っているのでは?ですが一枚だとなかなか洗濯できないことにも今さらながら気づき、さらなるワードローブを注文しました。

新しい服を着たアリエルは、更に可愛らしく家族みんな大満足。

難点は大型犬用の洋服の種類が少ないことでしょうか。

これがお洋服沼というものが……と少し怯えておりますが、冬の新たな楽しみとしていきたいと思います。

2023-12-15

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