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爽やかな日差しがジリジリと熱を上げて気温も上がってくる今日この頃、梅雨の季節と言うにはやや過激な大雨が降ることにだいぶ慣れてきてしまいました。
先日は気象庁による線状降水帯の新たな予測運用が前倒しで始まりましたね。
線状降水帯とは暖かく湿った空気が流れ込むことで、台風の上陸場所とは異なる場所で一気に大量の雨が降ることですが、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水など大規模な災害が発生するため、早い段階での予測と回避行動が重要だからです。
災害に関しては日本は地震大国なので、旧来より国や市町村から防災に関しての注意喚起が頻繁に行われていますが、昨今は特に水害に関してのものが多くなったと感じています。
特に東京の下町界隈では荒川、隅田川といった主要河川と切っても切れない位置関係ですので、一度堰が切れたとなれば甚大な被害を受けることでしょう。
そういった事態への現実的な訓練、備えなどをより強く薦められている気がします。
こういったことは一時的には強く意識するものの、安定した生活が続くとどうしても日常の片隅に押しやられてしまうものですが、こういった機会にまた思い出していただく良い機会です。
現在ジャンボどうぶつ病院でも荒川区保健所からの災害に備えてのチラシをお配りしています。
自助に頼らざるを得ない現状が少し歯痒いのですが、備えるべきものの指標として参考にしていただければ幸いです。
実は今回、なかなかコラムを書くことができずに、真っ白なモニターの前で途方に暮れるという状況を繰り返しています。困ったものです。
そう言うわけで今回は少し犬の豆知識的なものを書くことにしますね。
よくうちの子は寝てばかりです、と言われることがあるのですがむしろそれが普通なので安心してください。飼い主さんに会う時だけ起きてられたらハッピーなのです。
世界最古の犬の化石とされるボン・オーバーカッセルの犬は今から約1万4000年前のものとされ、人間の男女の骨と一緒に発見されました。この犬は生後七ヶ月の子犬でジステンパーに感染し、治療を受けた形跡があるそうです。人との関係が密接であった証拠ですね。
また古代エジプトの棺に描かれた犬は人にリードに繋がれ、明らかに家畜化された姿で描かれています。
たまにチェリーアイなどで突出して存在を実感する第3の瞼、オオカミにもあります。
今でも四国を中心に行われている闘犬ですが、これに参加する土佐犬はマスティフと秋田県などによる交雑種です。本能的に犬を見ると攻撃体制に入りますが、人には本当に従順です。
ちなみに鎖骨はなく、あの逞しい前足は全て全肢体きんと言う筋肉で体幹に繋がっています。
今回はここまで。
また次回に取り上げていきますね。
2024-05-31
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