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今から熱中症対策を
今から熱中症対策を

桜からハナミズキとツツジの季節が来ましたね。春の花々はまさに爛漫に咲き誇っていて、道を歩くだけで目の保養になります。

からりと晴れた過ごしやすい空気に、どこからともなく花の芳香が混じっては、嗅覚からも春を楽しめる良い季節ですね。

ただ皆さんがお気づきのように、寒暖差の激しさは体調を崩すのに十分です。

朝晩は割と冷え込むのに昼は汗ばむほどだったり、もしくは日によって半袖でもいい日とコートが必要な日があったり。

それにくわえ、日中の気温がぐんぐんと上昇しています。

こうなると注意をしなければならないのは、熱中症。

昨年、もっとも熱中症が多く発生したのはGW明けの2週間でした。

その当時のブログを参考にしていただきたいのですが、この時期の体感温度は人によってかなり差があって、空調を使う、使わないがご家族によってだいぶ異なります。

ざっくりいうと短頭種や大型犬の飼い主さん達は既に冷房を入れ始めているのですが、猫や小型犬の飼い主さん達はまだ使用し始めていないイメージです。

特に朝晩が冷える場合、出かけてしまう飼い主さん達はあまり暑さを感じないので、熱中症対策としては窓を開けたり、送風したり、扇風機をつけたりすることで対応している事が多く、冷房までは使っていないのです。

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ですが留守番している動物たちが過ごす日中、かなりの気温上昇があり、帰宅したらぐったりしていた、部屋が異様に暑かったなどの主訴が多く聞かれました。

しかし部屋を冷やしたりするとあまり具合が悪そうに見えず、苦しそうに見えた呼吸もひとまず落ち着いてしまうので、あれ?様子見ようかな?とその日に病院に慌てて駆け込まなくても大丈夫だという判断をされた方が多かったように思います。

しかし実際はしっかり熱中症なので、暑さに暴露された日から2、3日して食欲不振、倦怠感、元気消失、嘔吐などがみられ、この時点で重度の熱中症からの多臓器不全に陥っているケースが多数みられました。

命は助かっても、この連れて来るまでのタイムラグの間に急性の腎不全から致命的なダメージが腎臓に残り、慢性の腎不全へと移行。回復しても日常的に点滴が必要になったケースもありました。

真夏には当然、人も本当に暑いので、昨今は無茶な時間の外への散歩も、部屋で冷房をかけない事もなくなり、熱中症自体は減っている気がするのですが、多発する季節がズレて今の時期が最も危なくなっているようです。

昨年はあまりの熱中症集中ウィークのため、あとからの注意喚起になってしまったのですが、まさに、今が大切。

GWを前にしたこの時期から、ぜひ熱中症対策に真剣に取り組んでいただきたいと思います。

対策の仕方は昨年のコラムを是非参考にされてください。→ 熱中症の始まる季節

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外出が増えるこの時期だからこそ、どうぞ人も動物も水分補給をしっかりして、日向での活動をさけ、無理な運動や無茶な行程の旅行を見直してください。

春の寒暖差による疲れもでる頃合いですので、楽しむ時間が他にどうか休む時間も確保してくださいね。

今年はガヴリエルがいるため、私もどうやって暑さと戦うかをさらに真剣に考えたいと思います。

今これを書いている隣で自動掃除機と果敢に戦っている彼女ですが、無事に夏を越えさせたいと思います。

1歳を迎えたら盛大にお祝いをしたいと思います。

皆様もどうぞ素敵なGWをお過ごしください。

2025-04-25

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