動物病院HOME < 院長のコラム < 年始に寄せて―2015
明けましておめでとうございます。
2015年が始まりましたね。 毎年この年末からお正月にかけてというのはなんだか厳かな気持ちになるものです。
大晦日には去りゆく年に想いを馳せ、除夜の鐘を聞き終われば、新年の到来に一気に華やいだ気持ちになります。
日本の伝統文化としてお正月というものは、これだけライフスタイルが変わっても、やはり特別な期間です。
この時期にしか現れない素敵な言葉が新聞やインターネットやTVで毎日のように流れますね。
元旦、謹賀新年、迎春、お年玉、お節に福袋、羽子板や凧揚げは中々見なくなりましたが、そこに在る言葉達は生き生きと存在を主張します。 色も取り取りでやはり慶事ですから、紅梅の紅、松竹の緑に、鏡餅の白に、上に乗る橙、銀柳金柳、餅花の赤と白、しめ縄飾りの淡緑、美しい日本の色が咲き乱れる様は本当に眼福です。
私は着られませんが、着物に身を包んだ方々を拝見するだけでも幸せです。
日本人になら着物を着たい!習いたい!と思いながら何もせず今に至るこの怠け癖を、来年はなんとかしたいです。
2014年は本当にあっという間に過ぎ去っていきました。 なんだか気づいた ら春が過ぎ夏を超え秋を通り越して、冬が来ました。 嬉しい事も悲しい事も、楽しい事も辛い事も、出会いや別れも含め、いろいろな事がありました。
人に許されている時間は有限です、
その時その時が本当にその一瞬がかけがえのない時間である事は、 毎日忙しく生きている私たちにとって、当たり前な事でありながら見落としてしまう事なのです。
ずっと昔に読んだ、ミヒャエル・エンデ作「モモ」には、時間泥棒のお話がでてきます。
その中で、「過去はよく見え、現在はよく見ようとしても一瞬で過去になってしまう。 未来は遠くにあれば霞むが、近くにくればそれは一気に現在から過去になる。」 と言った表現(すみません、あまり正確でないかもしれません)がありました。
子供ながらになんて的を得た表現なのかと感じ入った覚えがあります。
煌めきながら過去になってしまう一瞬の現在を、無駄にせず大切に懸命に過ごす事ができたらいいなと思います。 時間泥棒に盗まれないように(笑)
さて、2015年はどのような年になるのでしょうか? どうか皆様にとっても幸多き年になりますように。 本年もどうぞ、よろしくお願いします。
2015-01-05
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