秋風が吹きわたる爽やかな季節になりました。
まだ日中には暑さが残るものの、あの気も狂うかと思うばかりの灼熱は鳴りを潜め、一気に過ごしやすく活動もしやすい季節へと変わりました。
残念ながらまだ夏物をしまえておらず、いつもの半袖にパンツで通勤していますが、秋物への移行をしなければ、とオロオロしているうちに冬になってしまいそうな気配を感じているところです。
少し前にネットで、「お洒落ができない人は夏物と冬物しか持っていない」という非常に鋭利な指摘がバズっていましたが、これが私にはまたクリティカルヒットで、「その通りだ!」と思わず膝を打ちました。
クローゼットの中を見ても、半袖Tシャツかニットかしかない。
あとは年中変わらないジーンズがボトムスとしてあるだけで、うん、お洒落とは程遠い様相を呈しています。
ネットのアドバイスでは、お洒落初心者ほど秋ものの長袖シャツなどを今の時期に早く購入して、そこにカーディガンやジャケットを合わせるべし!と書いてあったのですが。
申し訳ない、シャツがものすごく苦手ですがそういう場合はどうしたら?
え、だってシャツってアイロンとお友達なアイテムですし、着ると肩が凝りますし動きづらいですし、プライベートで着ることってほぼなくて、というかもう大人になって以来、なるべく避けていてほぼないんですが、そういう場合はロングTシャツでいいですか?え、年齢にそぐわないので、ちょっと、ですか?
終了。
みたいな気持ちになりました。
ちなみに社会人になった時、勤務中のウエアがシャツにネクタイに白衣だったので、その時のめちゃくちゃ肩がこることが若干トラウマなのかもしれません。
あとシンプルにアイロンが下手くそなことでしょうか。
だって、あの熱く熱されたプレートを前後左右に動かして、複雑なつくりのシャツやら何やらに変なしわをつけずに完成させるなんて、ものすごい技術力だと思うのです。
しかも形は変われど、熱により布のシワを取るというのは変わっていない技術。すごいですよね。
少し調べてみたらなんとアイロンの原型は火熨斗(ひのし)、といってひしゃくのような金属の入れ物に炭を入れ熱と重さによって布のシワを伸ばすことができたそうで、なんと平安時代から使われているんだとか。
その後、形はもうほぼ現代と同じになった炭火式アイロンは明治時代から、電気アイロンは大正時代からバージョンアップを重ねながら使われているそうです。
なんとも几帳面な日本人に合った道具なんだなと思います。
そんな便利で歴史ある道具なのに、私は使いこなせないので、自ずからなるべくアイロンレスなものを選ぶのですが、そもそも現在は出勤してからスクラブに着替えるので、適当な洋服でも構わないと思っている節があります。
また今は毛玉生成に長けた大型犬と同伴していますので、汚れてもいい格好必須。
よってくたびれたTシャツに丈夫なジーンズがお決まりになっています。
逆にきちんとした場に出て行く時の格好がわからない。
無駄にフォーマルになってしまう、オフィスカジュアル的な指定をされると本当にどうしていいかわからず迷子の気持ちになります。
こういった時、一般の社会人をしている友人たちとの間のギャップを感じることが多く、なんだかいつまでも学生気分が抜けないような格好をしているなあと少し反省します。
これはメイクなどもそうで、基本的に動物たちに顔を舐められてもいいようにお化粧はしない、香水もつけない、ネイルもしないのですが、どうしてもしなければならない場合もさすがにあるので、そういった時に化粧の手順を忘れることがあります。
新卒の時もまったくしなかったら、お化粧の上手な看護師の先輩に、「接客業なんだから眉毛くらいかいて!」とロッカールームでかいてもらったことがありました。
先輩、当時は本当にお世話になりました。現在でも眉毛なしで仕事してしまっています、オススメのコスメも教えてもらったのに、ちゃんと使えていなくてすみません。
さて言い訳を重ねていますが、秋の時間が異様に短くなっているのも昨今の事実。
春ファッションと同じく秋に使うべき服を探しているうちに冬のセール時期になってしまう、そして冬物だけが増える。
由々しきループですが、お洒落度が低い人間の場合、仕方のないことかもしれません。
地球温暖化の影響予測を見ると、2100年ごろの予測で、東日本太平洋側では真夏日(30度以上)の日数が、105日、年間の平均気温は現在よりもプラス2度から4度以上になっています。上昇幅は世界の平均を上回り、短時間強雨、いわゆるゲリラ豪雨の頻度はほぼ全ての地域で増加するとされています。一方で、無降水日もほとん全国で増える予測です。
これだけ激しい雨が降るため、洪水の発生頻度は現在の1.8から4.4倍に。
逆に渇水リスクも高まり、水循環が十分に行われなくなって水質が変化することや、それによる生態系への影響も大きくなるそうです。
また今年のマダニの発生率の異常さなどからもわかるように、動植物の生息域が北上が報告されています。
盛んに注意喚起を行っているSFTSなどのように、いままで東日本にはなかった病気が蔓延してきます。
これは蚊が媒介するテング熱なども同じことがいえ流行地域が拡大すると予測されています。
温暖化の影響は小学生の頃から社会でみなさん勉強してきたことではありますが、その当時は実体を伴って感じることは難しかったように思います。
しかしここにきて、「ああ、これが温暖化なのか」と思うような気象を目の当たりにし、温暖化という目には見えない地球規模のその大きな影響力の前に、どうしていいのか、まるで途方に暮れそうになります。
けれど我々人間一人ができることはそんな大層なことではなく、まず現状をきちんと把握すること、少しでもそういった地球環境に意識を向けることだと思います。
あまりにも大きな問題を前にすると、蟻のようにちっぽけな自分が何ができるんだ?と思って、こんな自分が何をしたって変わらないだろう、と諦めてしまう気持ちになりますが、それこそが最も悪影響な考え方ですよね。
少しでも何か良いことをできるように、ゴミを丁寧に分別しようだとか、食べ物を残さないように食べようとか、水の無駄遣いをしないようにしようとか、防災関連の備えをしておこうだとか、日常生活で面倒なことを少しだけでもやってみることが大切です。
そしてそういった細かなところにまで心を配るには、しっかりと寝て、食べて、休み、働き、心も体もなるべく健やかであることが前提条件です。
そう、懸命にしっかり生きることが、実は地球を救う第一歩なんだと思います。
そんな私達に寄り添ってくれる動物たちのためにも、どうか皆さん健やかにお過ごしください。
自らの健康こそが、何があっても揺るがない生活と結びついています。
心も体も、十分大切にしましょう。
でも、「それができたら、世話ないよ!いつでもハッピーなんて無理なんだよ!」という気持ちは痛いほどわかるので、全てがどうでもよくなってカウチポテトに成り果てたっていいと思います。
でも究極にダラダラしたらまた、少しづつ自分を大切にするところからはじめましょう。
全てが嫌になる理由って実は自分ではもうわかっていることが多いので、でもそこと向き合いたくない何かがあるからストレスを感じるんですよね。
でも結局それってなんだろう、どうしたらいいんだろう、というところからは逃げられない。 自分がそれを望めないのです。
むしろいつか向き合うタイミングが整ったら自然と向き合えるので、それまで待ちましょう。
人は動物たちのようにタフじゃないので、心のリハビリも下手くそなのですが、時間だけは彼らより長くあるので。
そんな訳で、おそらく秋物衣替えはまた間に合いそうにないのですが、今年は1枚ぐらい長袖のシャツ、買おうかなあくらいの低めの志で秋に臨みたいと思います。
皆様も秋をどうぞ楽しまれてくださいね。
2025-10-04
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