院長のコラム

動物病院HOME < 院長のコラム < 感染症対策について

感染症対策について
感染症対策について

春うららかな陽射しがたっぷり降り注ぐ中、いい天気だなあ、外にお散歩にいったら楽しいんだろうなあ、なんて思うのは診察室のガラスのドアごしです。

そもそも花粉が大量に飛散しておりまして、気をつけて過ごしていても夜には吸った花粉で喉と耳が痒くなる有様です。

今外に出て行けば、それは即ちアレルギー症状により夜眠れなくなるほどの鼻水とくしゃみと目の痒さに襲われること間違いなし。

なくなくガラスごしの柔らかな陽光を指をくわえてぼんやりみています。

hr

毎日のように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連のニュースが世間に満ちあふれていますが、日々更新される感染者数や死者数に胸を痛めていらっしゃる方も多いと思います。

膨大な情報量に右往左往しているのは世界中同じで、専門家であっても現在までの状況の把握と未来予測は難しいと思われます。

冷静な行動と判断を心がけ、お互いの健康を守るための行動を心がけましょう。

緊急事態宣言が出されたことで、今まで以上に不要不急の外出の自粛が要請されました。

動物病院はこの自粛対象にはなりませんが、不特定多数の方々が、一つの空間で近い距離で会話を行わなければならない場所でもあります。

推奨される三密条件を避けるため、ジャンボどうぶつ病院では以下のことを感染症対策としてお願いすることになりました。

hr

① 一時間ごとの換気

待合室のドアと窓を開き換気をさせて頂きます。

② マスク・ゴーグル・帽子等の装着

スタッフへの装着を行います。外見的にものものしくなりますが、中身は変わらずいつも通りですので、遠慮なくお声掛け下さい。

また、飼い主様で、マスクをお持ちでない方は、ペーパータオルを受け付けにご用意しておりますので、口元にあててご使用下さい。

診察中もお手数ですが外さず、もちろん待合室でお待ちの間もご使用下さいね。

③ 診察ごとの塩素による消毒

診察台だけでなく、ドアノブ等も消毒させて頂いております。ぎこちない手つきで私が拭いていたら、温かく見守って下さい。

④ 対人間距離の確保

人と人の間を、およそ1.8メートルの距離を確保する、というのは診察室内でも待合室内でも非常に難しいのですが、床の上にテープで目安を張ってあります。その位置まで下がって頂き、離れた所からいつも通り問診をさせて下さい。動物達はスタッフがお預かりして、診察室に連れて行きます。

また当院の診察室の壁は全てガラスなので、待合室からガラスごしにお話しして下さっても構いません。

お話が盛り上がるとどうしても距離が詰まってしまうのですが、断腸の思いで一生懸命距離を空けるようにしております。どうぞご協力頂けたらと思います

⑤ お薬の用意

常備薬や常用薬に関しては、現在少し長めに処方をさせて頂いております。

いつもは二週間分などでお持ちの方も、一ヶ月分などをお勧めしています。これはもちろん緊急事態宣言が終了する来月七日までの期間、外出が少しでも少なくなれば、という意識でお勧めしています。保険などのご事情などもあるかと思いますので、できたらで構いませんがご協力して頂ければと思います。

またお薬のみでご来院の際は、事前にお電話でご連絡頂けると助かります。

作るのに時間がかかる物も多く、待合室でお待たせしてしまう可能性があります。

混み合っていたり、緊急処置を行っている場合、かなりお待たせしてしまうことになるのです。そうするとできれば二、三日前などにご連絡頂けると準備万端お待ちできます。その方がお渡しするのにも清算にもお時間を取らせませんので、事前のご連絡をお願いいたします。

hr

また、現時点で海外薬などの一部が入荷未定になったり、在庫なしとなったり、荷物の到着が遅れたりといった影響が見られます。

各種外注検査会社も、営業自体を縮小している関係で、検査結果の到着が遅れたり、検査自体ができない場合も出てきたいます。

諸外国に試薬などを発注している検査ではできないものも出てくる可能性があります。

様々な所に影響が出ていますので、分かる範囲のことを告知して参ります。大変恐縮ですが、ご理解頂けたらと思います。

hr

いろいろと書きましたが、この原稿を書いている4月10日の時点での対策となります。

首都封鎖などが行われた場合は、完全予約制への移行、または臨時休業等の対応を取る場合もあります。

どちらもホームページなどで告知させて頂きます。

苦しい時間が続きますが、みんなで少しずつ我慢をすることが、この苦境を乗り越える力になると信じて日常生活を大切に過ごしましょう。

今日、家族や友人、仲間達が、無事にいられることに、感謝を。

食事ができ、安心して眠る所があり、風呂を使い清潔な洋服に身を包んでいられることに、感謝を。 できることが小さくとも皆が行うことで、できることがあります。外出を控えることが今はとても大切です。

心を暗く悲しみに満たすことなく、日常のささやかな普通を愛おしく思い、今まで見落としていたかもしれない物に目を向けてみましょう。

圧倒的な紅を纏う太陽、ふわりと漂う白い雲、暮れなずむ空の色、濃いバター色に輝く月、風がゆらす若葉の梢、咲き乱れ色鮮やかなパンジーにツツジ。

我々人間がこれほどに右往左往する中でも、季節と自然は泰然と時を重ね、つぎの季節に向かっています。

春はいつも忙しくて、季節の移ろいを尻尾すらつかめないのですが、今年はそういった一つ一つをもう少し丁寧に見つめ、いま自分が何が出来るのか、何を大切にし、何を目的に生きていくべきかを、各自が問われているような気がします。

今まで我々は、少し忙しすぎたのかもしれませんね。

今という時をへて、この先の未来が少しでも良いものになりますように。

どうか皆様の心が少しでも平らかでありますように。

心から願っております。

2020-04-15

院長のコラム トップ

「うちの子の様子がおかしい?」「狂犬病の注射を受けさせたい」「避妊手術はいつすればいいの?」など、お気軽にご相談ください。

「うちの子の様子がおかしい?」「狂犬病の注射を受けさせたい」「避妊手術はいつすればいいの?」など、お気軽にご相談ください。

tel03-3809-1120

9:00~12:00 15:30~18:30
木曜・祝日休診

東京都荒川区町屋1-19-2
犬、猫、フェレットそのほかご家庭で飼育されている動物診療します