動物病院HOME < 院長のコラム < 心から楽しめる時間作り
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2021年もはや半月、警戒されていた二度めの緊急事態宣言が発令され、皆様の生活にも再びの負担がかかっている事と思います。
行動制限による精神的負担はじわじわとたまっていっていると思います。
また連日の報道その他のニュースを見るたびに不安がかき立てられ、知らずのうちに心が疲れているはずです。
そういう時はどうか少し情報過多なネットやTVから距離を置いてみましょう。
なかなか読めなかった紙の本を手にとるのはいかがでしょうか?
少し懐かしい児童書などを読むのもおすすめです。
宝島や十五少年漂流記、海底二万マイルに80日間世界一周、ガリバー旅行記などの何処かへ旅するシリーズもいいですね。
長靴下のピッピや赤毛のアン、王様とライオン、指輪物語、十二国記などのシリーズはじっくり長く読む事ができるのでおすすめです。
トム・ソーヤやハックルベリフィンと冒険に出てもいいですし、エーミールやシャーロック、ポアロと推理の世界に埋没してもいい。
きっと懐かしさやあの当時に分からなかった魅力を再発見できるのではないでしょうか?
まだ世界には秘密の財宝や魔法や巨人や小人や妖精が隠れていて、扉を一つ開けたそこには冒険がまっていると信じた頃のあの心の底からうきうきとする高揚に身を浸すのはいかがでしょうか?
秋の夜長でなくても、読書はよいものです。
なにはなくとも想像力だけで別世界に連れて行ってくれます。
例え誰かに逢えなくても、何処かへ出かけられなくても、全く違う世界、考え方、新たな知識、新しい感覚を与えてくれるのです。
不自由を強いられる生活だからこそ、逆手に取っていまできることを。
できない事を嘆くより、すっと心に優しいはずです。
さて読書のお供にはなにが必要でしょうか?
私は断然紅茶です。残念ながらコーヒーが全く飲めないのです。
特にミルクティーが大本命ですね。昨今の健康管理によりもっぱら低脂肪乳なのですが、最近のものは美味しいものもあるので助かっています。
薔薇のジャムやいちごジャムを入れたものも好きですし、チャイなどのスパイスが入っているものも好きです。
またレディグレイ、フォートナムのような、メーカーによって香りをつけられたものも好きです。
いろいろなメーカーの様々な茶葉を少しずつ集めては一人お茶会を催すのが趣味といってもいいかもしれません。
ただ厳密なものではなくて、ひたすら読書のお供にするためなので、趣味が紅茶といういい方だと格好つけ過ぎですね。
産地に詳しいわけでも入れ方にこだわるわけでもなく、たまにいったティールームやケーキ屋さんで茶葉が売っていると少しずつ買って楽しんでいます。
茶葉からいれる気力がない時はティーバッグが大活躍です。
典型的な平たいひも付きの四角型、研究されているテトラポット型、紐がなくカップに直接浮かせて使う丸くて薄い座布団型に、薬袋のように連結していてちぎって使う四角型。
最近見てびっくりしたのはイタリアのもので、紙ではなく布のティーバッグでした。
入っている缶や箱のデザインも様々で、オルゴールがついているものや、本型になっているもの、遮光のビニールパックに無造作に入れられているもの。
つけられている名前もフレーバーティーでは独創的なものもあります。
各国、各メーカーの独自のセンスが感じられ、それだけで世界を旅している気分に浸れます。
お土産で頂く事もあるのですが、見たこともないメーカーの見たこともない茶葉の袋を開けるあのわくわく感は、毎回胸が踊り幸せな気持ちになります。
紅茶と低脂肪乳、それから読みたい本がそばにあれば、それだけで日がな一日を過ごす事ができます。 贅沢をいったらベーグルか、スコーンがあれば……。
待てよ、そうすると、それにつけるジャムやクロッテッドクリーム、マスカルポーネチーズにサーモンなどが必要になってしまう?
どちらの乳製品も賞味期限が短いのが玉に傷ですが、最近はスーパーでも手に入るようになってきました。
自分史上最高なお茶会はわりとハードル低い食べ物と飲み物で構成されているのが一番素晴らしい事ですね。
大人になったのなら、特別なものがなくとも、心から楽しみにできる時間を作り出す事が大切なのだと思います。
子供の時とは異なり、自分の心と体の調子は自分でコントロールしなければなりません。
仕事に打ち込んでいる時は全集中の呼吸でしょうし、帰宅すれば気持ちを切り替え、殺気立った自分自身を押さえなければなりません。
ずっとアドレナリンが出続けた状態でいれば、いずれ遠からず寿命を縮め死んでしまうでしょう。
自分自身の切り替えのスイッチを作って、オンオフをコントロールしなければ仕事でも家庭生活でも良いパフォーマンスはできないと思います。
いつも思うのですが、全てに置いて大切なのはバランス感覚なのではないでしょうか?
必要とされるエネルギーを正しく使い、無理しすぎる事なく様々な立場の自分をコントロールしていくには最も必要な気がします。
何処かに入れこみすぎればバランスが崩れ、何かを失う事になるでしょう。仕事か、肉体か心か、家庭か。
なにかを犠牲にしなければ何もなし得ない、という考え方には一定の評価と同意をしていますが、それは余程のケース。
本当はある程度バランスを上手くとれば、どちらもある程度までは得ることができるのではないか、なんていう事を最近考えます。
でも何より大切なのは、命ですので。もう逢えなくなってしまった飼い主さん達を思うたびに、いつもそう思います。
どんなものにも代え難く、一度失えば二度と戻ってこないものです。
どうか、全力で守り抜いて下さい。
今どんな気持ちでどんな状況でも、命があってのもの種です。
それだけを忘れずにいれば、意外となんとかなるのではないかな、とそんな風に考えられるようになりました。
2021年がどんな歳になるのかはまだ未知数ですが、皆様どうぞ何より命を大切に。
無理だけは決してせずに、無理の手前でストップして引き返してきて下さいね。
写真は、フレンチブルドッグのぽんずちゃんです。牛のかぶりもの姿で来院してくれました。
動物達とともに、今年も幸多い一年になりますように、ジャンボどうぶつ病院としても全面的に応援していきます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
2021-01-15
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