連日の暑さと、湿度と、雨に、体調を崩される方も多いのではないでしょうか?
ここ二週間ほど、病院にいらっしゃる動物達は、皆一様にお腹を壊したり、吐いたり、食欲不振になったりと、消化器症状を訴える方が増えています。
人間では喘息が酷くなる時期とか。
また皮膚がデリーケートな子達は、一気に悪化する事も多いので、 様々な方面であまり良いコンディションではないのでしょう。
けれど暑い夏までほんのあと少し。
御素麺や冷やし中華、かき氷や夏祭り、蚊取り線香の煙や風鈴の音。
日本の夏はまた素敵なもので彩られる、風雅なものです。
毎年なんだかあっという間にすぎてしまう夏ですが、 今年はそう言った細々としたものを大切に、夏を実感したいと思います。
毎年思うのですが、浴衣のお出かけも良いですよね。
また着物を粋に着こなした方をみると、
日本人だからああいう格好をしたい!と唐突に思ってしまいます。
体のさばき方や歩き方まで、洋装と和装は全く異なるものですが、
自分のどこかに眠っている日本人らしさが揺り動かされる気がするのです。
わんちゃんや猫ちゃんの浴衣風の衣装もたくさん種類があって、 背中にうちわが飾られていたり、 お面がついていたりと、とても芸が細かい!!
なんだか想像しただけでもうき浮きした気持ちになるアイテムがそろっていますが、 どうかいたずらして食べないようにだけは注意なさってくださいね。
夏といえば、花火とお祭り囃子、雷、これはすべてわんちゃんにとっては恐怖の対象である場合もあります。
震えてしまったり、ご飯が食べられなくなったり、まれにパニックを起こして脱走してしまった、というお話もお聞きします。
人よりずっと鋭敏な聴覚をもつ犬にとっては、
中々しんどい季節かも知れません。
またこの時期だけ、発作が起きる子もいます。 どうやら音や台風の気圧変化などが誘因になっているようです。
これらの症状は、お薬によって少し押さえる事ができる場合もありますので、 毎年この時期が憂鬱…と思われていらっしゃる方は是非、ご相談になってくださいね。
また犬の熱中症は良く知られていますが、
猫にも良くおこります。ただ症状が見えないだけです。
犬のようなパンティング(舌を出してハアハア息をすること)ができない分、ぐったりしている、といった臨床症状しかみられない事も多いのです。
また、リスの熱中症も良く知られています。 これは全身のけいれんを伴う激しい症状の事があり、非常に危険です。
熱中症のほか、肉球の火傷など暑さならではの症状も増えて来るこれからの季節に向けて 是非、万全な対策をして、飼い主様、動物達、みなさま楽しい夏をお過ごしになってくださいね。
2014-07-15
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