梅雨入りを前にいきなりの好天気がつづき、ついでにその気温たるや真夏もかくやのごとしで、正直今年の夏を乗り切ることができる自信がなくなってきました。
いつからこんなに暑くなってしまったのかなあ、少なくとも子供のころは31度で記録的熱さといっていたのに……。
日中はなるべく家の中にいて、涼しくなってから活動する、といった生活スタイルに変わるのも当然だと思います。
すでに熱中症で亡くなったケースもあるようですので、本当に気をつけなくてはなりません。特に私達の大切な家族である動物たちは、多くは毛皮を身に纏っていますので、より一層の警戒が必要です。
犬であれば、短頭種であるパグ、フレンチブル、ブルドック、シーズーなど、それから大型種で長毛のバーニーズ、シェパード、ラブラドール、ニューファン、セントバーナードなどは今の時期から気温が高い日は空調をつけてください。
また日中のお散歩も陽気を見ながら行いましょう。
毎年繰り返して言いますが、地面が高温になっているときに習慣だからといって同じ時間で散歩を行うのは自殺行為です。
これは犬や猫にとってだけでなく、飼い主さんの命にもかかわりますので、散歩時間の変更をご検討ください。夏は皆でサマータイム導入スタイルでいきましょう。
食事についてですが、缶詰やパウチなどのウェットフードを使用している場合は、腐敗が早く進みますので出しっぱなしにはしないようにしてください。
面倒かもしれませんが、食べ終わるのを待ってお皿を下げましょう。虫がたかる原因にもなりますので、食べ残しは下げてしまうほうが無難です。
またウェットフードを食べた後、水を飲むと実はかなり水自体が汚れてしまいます。これが腐敗の原因になりますので、お皿で上げている場合はこまめに変えてください。
ボトル式の場合、飲水量が分かって便利ですが、ふたの部分などにカビが生えやすいので、毎回気をつけて洗いましょう。
もちろん飲み水を水は切らさないようにしてください。よく「どんなお水がいいですか?」と聞かれますが、普通に水道水で大丈夫。
硬水などは結石の原因になりますので、避けましょう。日本の水道水は世界がうらやむおいしい軟水です。
さて、みなさんにお願いがあります。
お散歩の持ち物についてです。
皆さんはお散歩に出かけるときに、どんなものを持っていきますか?
首輪、胴輪、必要ならば口輪、リード、反射板やライトのアクセサリー、排泄袋、水、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、鑑札、狂犬病ワクチン接種済み札、このあたりでしょうか。
人の持ち物としては携帯電話、お財布も加わるかもしれませんね。
できればここに、
(1)筆記用具
(2)メモ
(3)かかりつけ医の診察券、保険証
(4)既往症や服用中のお薬の名前を書いた紙
を入れておいて欲しいのです。
なぜか。
余り考えたくはありませんが、外に散歩に行くということは、事故にあうこともあるかもしれないということなのです。
散歩中に何かの音に反応して、首輪をはずして逃げてしまったり、交通事故にあったりすることもあるかもしれません。
事故は思わぬときにおこるもので、当然その場になればパニックになります。普段冷静な方でも、取り乱すのが当たり前。状況が深刻なものであればあるほどそれは強まります。
実際、事故にあって来院された方は事故がどうなってそれが起きたかを説明できないほど、動揺されていることが多いのです。
また、とっさのことでかかりつけ医に掛る時間はなく、近くの動物病院に飛び込むこともあります。
今までその子のことを見たこともない獣医師に一から状況を説明するのはなかなか難しく、当然今飲んでいる薬や、今までかかった病気などの説明ができないこともあります。
薬などを飲んでいると、治療のために必要な薬との飲み合わせなども気をつけないといけません。心臓病や腎臓病などでは使用する点滴にも留意しなければならないからです。
治療に必要な情報をスムーズに伝えるために、先ほどのメモが有用なのです。
また事故にあった際、相手がいた場合に連絡先を交換したりするのにメモや筆記用具があると便利です。携帯でことが足りるかもしれませんが、じつは手が震えてしまって操作ができなくなることもあるのです。
紙に書いて渡すという古典的なことは案外できるものなので、ぜひお持ちください。
実際にはあってほしくないこと、でも備えあれば憂いなし。
本格的な梅雨を前に一度、お散歩バッグをチェックしてみてはいかがでしょうか?
皆さん、わかりましたか?
第1問→フレンチブルドッグ(犬) 第2問→ダックスフント(犬) 第3問→日本猫(猫) 第4問→サイベリアン(猫) 第5問→チワワ(犬) 第5問→シェットランドシープドッグ(犬)
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2019-06-08
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