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悲しい自転車事故
悲しい自転車事故

年も明けてお正月の気配を少し感じつつ、日常が戻ってきました。

少し日が長く感じるようにもなりましたが、また一段と冷える日本列島の各地の様子に、冬だなぁと実感します。

今年は比較的穏やかな年越しであったように思います。国際情勢は落ち着かず、経済はデータ上、好景気とは言うものの世知辛いニュースは続き、異物混入の事件に眉を潜めたりしていますが、少なくとも一昨年のように大晦日をお手洗で過ごすようなこともなく、普通に過ごすことができました。

同じく皆様の年越しがよいものであったことを心からお祈りしております。

加害自転車の意識が低いのが現状です
加害自転車の意識が低いのが現状です

さてそうはいうものの、年末から気を付けていただきたいことが続きました。

今年はよりそういった危険性が増すだろうと予想して、ここで飼い主さんたちに注意を促したいと思います。

それは、交通事故です。

そういわれると、車との接触事故を想像されるかたも多いと思いますが、今回気を付けていただきたいのは、そうではなく、自転車とのものです。

現在荒川区の道路では自転車優先車線が設けられ始め、歩行者との分離が推進されています。この流れはもちろん好ましいものですが、ルールを整えるときはそれが定着するまでにさまざまな問題が起こることが考えられます。

現状、自転車専用道路を見ていると、そこを駐輪スペースと勘違いしているのか、堂々と止めてあるバイクがあったり、逆走している自転車がいたり、逆に何を勘違いしているのか歩行者が歩いていたりします。そのたびにぎょっとしたり驚いたりしています。

自転車専用とはいえ、道路ですからどこかで歩行者の動線と重なることが当たり前です。 ですが、専用というだけあり、そこを走行する自転車はかなりスピードをあげています。

昨年、三件の交通事故があり、これらすべてが自転車と犬との事故でした。

二件は公園内で、一件はいつもお散歩している道路で発生し、残念ながら一件のわんちゃんは亡くなりました。

かなりの勢いでひかれてしまったらしく、つけていたリードごと飼い主さんも引っ張られたとおっしゃっていました。恐らく、わんちゃんではなく飼い主さんにぶつかったとしたら、人間でも無事にいられなかったと思います。

そのうち一件は、ひき逃げというショッキングなものでした。

ぶつかった自転車に乗っていたかたは謝りもせず逃げてしまったそうです。

連れていた飼い主さんは小学生のお子さんであったため、本当にショックを受けていらっしゃいました。

事故の衝撃とそれから逃げてしまった大人への衝撃と。本当にあってはならないことですが、自動車事故とは異なり「事故をおこしてしまった」という意識が低いからではないかと思います。

事故に遭わないために
事故に遭わないために

犬や猫は人よりも小さく、事故に遭えばただではすみません。人なら打撲程度の接触であっても、命を奪われかねません。

お散歩中、公園だから、慣れた道だから、と思っても、事故はいつおこるかわかりません。自転車の台数が増えている都心部では特に気を付けていただきたいと思います。

リードを短めに持ち、曲がり角や見通しの悪いところ、道幅の狭いところ、公園内の自転車レーンなどでは、後ろから前から横から来る自転車に、注意してください。

意識することで防ぐことができる事故があります。

実は、自転車を趣味にしているようなかたの場合はこのように事故になることは少ないのです。自転車という乗り物の乗り方のルールや特性をきちんと理解し、操ることができる人たちは、事故を未然に防ぐように用心されています。

昨年起きた三件の事故はどれもごく普通のママチャリといわれる自転車で、乗っているかたもごく普通の中高齢のかたでした。

便利な自転車であるからこそ、まるで歩いているのと同じように乗って運転してしまうのでしょう。凶器になるかも?とはなかなか思えないのだと思います。

だからこそ、自分が自転車に乗るときも、これが罪のない動物、そして人間をも害する凶器になるかもしれないという意識を持っていただきたいな、と思います。

そういう私も自転車利用者の一人、加害者にならないようにほんとうに気を付けねばと、心新たに思う年越しになりました。

本年もどうぞ、よろしくお願いします。

2018-01-15

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