すっかり涼しくなって、秋だなあと実感できる過ごしやすい時期になりましたね。
空の雲も高い位置でたなびき、街を抜ける風は乾いています。
そして、ブタクサを初めとした秋の草達も元気よく生えそろいました。春ほどではありませんが、秋には秋のアレルゲンとなる雑草があります。ヨモギ、アキノキリンソウ、シロザ、アカザ、アシ、セイバンモロコシなど、中には夏から継続するものもありますが、秋メインで繁るものもあります。
よって夏の大変暑い時期にわりと安定していた皮膚のコンディションが、九月に入って一気に崩れた、という状況が散見されます。
耳が痒いかもしれない、顔をこすっている、首をやたらに振る、目の周り口の周りが赤いなどの症状が出てきたら、早めに動物病院を受診しましょう。
室内飼い・外飼い関係なく、また犬猫も関係なく、症状は始まるものですので、こじらせないように心がけましょう。
今年は秋の運動会の形式も変わり、修学旅行なども中止や延期、県内での移動などに変更されています。
学生時代の思い出が少なくなるのは切ないものですが、先日、飼い主さんからお聞きした、遠足のかわりに学校に夜まで残り夕ご飯を食べ、校庭で花火をして解散するという素敵なプランを聞き、むしろバスで長々移動するよりそっちの方がいいなあ。ついでにできたら寝袋持ち込みで体育館で寝るとか、夜の学校で肝試しするとか、最高じゃないかな、と、年がいもなくわくわくしてしまいました。
どんな形であれ、きっと子供達は非日常の体験から素敵な思い出を紡ぐのだろうなと思います。
確か中学の時は京都、高校の時は九州に修学旅行にいったのですが、その年頃では旅のよさも地域のよさも分かっておらず、せっかく金閣寺や平等院鳳凰堂や三十三間堂やらを見せてもらったはずなのに、記憶に残っているのは涼しかった祇王寺だけ、という情けない有様です。
九州ときたら空港でもの凄い数の同級生達とぼんやり手続きカウンター前でまっていたのと、阿蘇山の草千里、半日だけいたハウステンボスくらいです。当時のハウステンボスは今のものと違いただ見学するだけの町並みで、なにかをしたという体験もなく。
やたら周りに気を使って疲れたなあという思い出しか残っていないような……。小説に出てくるような、夜中枕投げとか恋ばななんてなかったような気もします。厳しい女子校でしたので、それも仕方ないのですけれど。
どうしてもしなければいけない班行動などが、死ぬほど苦手な子供だったのは間違いなく、集団行動に適性がなかったのだなあと今でも思います。小中高通して12年も学校生活を送った訳ですが、毎日学校に行くのが楽しかったのは高校の一年間くらいのもので、それ以外は割合と学校が嫌いでした。早く帰ってきて家で本を読んでいたいだけで、別に友達と遊びにいきたがらない子供で、親は本当に苦労したでしょう。
でもそういうタイプでも別段問題なく、大人になるとなんとかやっていけますので、現在学生さんの皆さんは気持ちを楽にして頂きたいと思います。
そうそう、唯一強くのこっている記憶は、長崎の原爆資料館でしょうか。
爆心地に近い場所で傾いた柱が、そのまま展示されているその場所が目に焼き付いていました。
少し前に子供を連れて訪れた際に、記憶と寸分変わらぬその展示を見て、胸が痛くなりました。
亡くなった方達への手紙が幾通も展示されているのですが、まだ文字が読めなかった息子に読めば読むだけ涙がこみ上げ、声が詰まりました。
戦争というものは歴史になってしまえば、まるでただあった事実を記号のように刻むものになってしまうけれど、そこにあった尋常でない苦しさや、非人道的な状況は、決してそれだけで終わらせてはいけないものだと思います。
実際の戦争を知らない幸運な世代であるからこそ、その恐ろしさ、悲劇、苦痛を想像で補うしかありません。
戦争特集や、戦争資料館などは、見るのも苦しいものが多く、心と体が整っていないとアクセスしづらいものですが、それでも薬をあおるような気持ちで定期的に自分の中に取り入れていかないといけないものだと思います。
我々が知らなければ、次の世代に伝えることはできないのですから。
芸術の秋、読書の秋は感受性が高まり、自然とセンチメンタルな気持ちになる時期です。
こういうときに普段はなかなかできない美術館巡りや、資料館巡りをしてみるのもいいかもしれません。敢えて苦しいことも覗いてみて、普段流せないタイプの涙を流すことが今ならきっとできると思います。
涙を盛大に心地よく流すことは、体にたまったストレスを押し流すこと。
特に今眠りやすくなっているのに、悪夢にうなされているような方には、起きている間に感情を思い切り揺さぶることが必要かもしれません。
普段はなるべく平坦に保たれている感情の使い方を思い出すチャンス、是非、有効活用してみて下さいね。
2020-09-30
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