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春の健康診断キャンペーン
春の健康診断キャンペーン

例年にない早さで飛散した花粉が、凄まじいい攻撃力でもって日本列島を襲っていますが、皆様の鼻粘膜および、眼粘膜はご無事でしょうか?

昨年に比べ四倍という驚異的な量が現在進行形で冬の気配を残した風のなかに散っていると考えるだけで、青くすんだ空までくすんで見える、これが人間心理の興味深いところですね。

かくいう私はすでにダメです。

もうマスクも帽子もメガネも、ウイルス予防なだけではなく、花粉という敵と戦うために装着しているといっても過言ではないでしょう。人類の敵は多すぎる。

杉も檜も貴重な常緑樹なことは理解していますが、木材としての価値優先での植林にともなうこの若干国民病じみてきたアレルギーは本当にどこかでなんとか根本から変えていかなければならないのでは?と鼻水をすすりながら真剣に病院の窓の外を見ています。

そもそも国土の3分の2が森林である我が国ですが、木材利用は険しい山々からの切り出しコストのせいで、需要と供給が釣り合わず、カナダやアメリカなどの輸入がメインになっていることをご存じでしょうか?

私は息子の社会科の授業で知りました。切り出して海を越えてくる方が安いとは…国内森林はどこの未知のジャングルなの?と真剣に考えてしまいますが、険しい山岳地帯から重たい木材を運び出すのは、現代の技術力をもってしても難しいものなのだな、と感じます。

そういえば山童という妖怪は、山で切り出した木材を運べない木こりがおにぎりを供えると山の外まで運んでくれるのだとか。その当時から搬出作業が困難を極めたからこその言い伝えである気がしてなりません。

猫の手も借りたい的なノリで、妖怪の手も借りたいという感じ?

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さて絶賛花粉が大活躍中のために、一夜にして額の毛を左右対称にむしりとり出血させてしまった猫や、耳の穴に後ろ足を突っ込んで膿ませた犬や、顔を擦り付けて両眼球に傷をおったハムスターや、その他同じように急速にかゆみに襲われた動物たちがたくさんいらっしゃっています。

今年度の投薬シーズンが早めにやって来てしまったようですので、すみやかに掛かり付けの動物病院を受信されてください。

同時に目をショボショボさせ、鼻水をマスクの下ですすり、耳が痒くなり、くしゃみが出ている飼い主さんたちも多くいらっしゃいます。

もう、おたがいに、春ですね、とマスクの下で泣き笑いをするしかないのですが、この時期を頑張って乗りきりましょう。

hr

さてお知らせです。

来月、といってももう明日からですが三月から例年通り春の健康診断キャンペーンを行います。

一年に一回の検査費用がとても抑えられた期間です。是非うまくご利用になって、人間ドックならぬドッグドック、またはキャットドックを受けられてください。

血液検査などは外の検査会社にお願いするので、結果には一週間程度かかりますのでご了承ください。

ワンちゃん健康診断

シニアパック
全血球検査、生化学検査17項目+甲状腺ホルモン、糖尿病チェック、炎症マーカー・フィラリアチェック
ジュニア・アダルトパック
全血球検査、生化学検査17項目、フィラリアチェック
シンプルパック
全血球検査、生化学検査17項目

シニアパックはすべてまとめて調べる検査です。 ジュニア・アダルトパックは、若くてまだ甲状腺ホルモンの問題が考えづらい場合にお勧めするものです。 シンプルパックは、フィラリア検査だけは院内で行い、すぐにお薬を処方してほしい、といった方向けです。

猫ちゃん健康診断

シニアパック
全血球検査、生化学検査17項目+甲状腺ホルモン、糖尿病チェック、炎症マーカーチェック
ジュニア・アダルトパック
全血球検査、生化学検査17項目

シニアパックは高齢期の猫ちゃん用、ジュニア・アダルトパックは若い猫ちゃん用です。

更に詳しく調べたい場合は 以下の検査を追加することもできます。

シニアプラスパック
上記のいずれかに加えて レントゲン検査 +超音波検査 +心電図検査

事前にお葉書でもお知らせしているのですが、検査の前は絶食になります。もしできないようでしたら、ご飯を食べているかどうかを必ず教えてくださいね。

またこの期間は、超音波検査やレントゲン検査、ホルモン検査や腎臓に特化したマーカーの検査などが安価でできます。

普段お薬を飲んでいる子の定期検診としての利用も可能ですので、お気軽にご連絡ください。

歯磨き処置やホテル、トリミングでお預かりしているときにも一緒に検査ができます。

特に麻酔などは使いませんし、人間のバリウム検査やマンモグラフィーのような苦痛はありません。

いくつかの検査をご希望されるときは、動物たちが疲れないように、間に休みをいれながら行うため、半日お預かりすることもありますので、事前にご連絡いただけるとよいですね。

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繰り返しこのコラムで取り上げていますが、動物の一年は人の時間の4年に相当します。一年に一回の検査であっても、4年に1回しか見ていないことになります。

時間軸がことなる生き物だからこそ、どうやって最期まで一緒に過ごすのかを考えることは、飼い主のもっとも基本的な義務です。

いざという時になって慌てて、周りの家族や友人、または動物病院のスタッフや獣医師に当たってしまうという事例も、実は少なくありません。

でもそれを動物たちは望んでいないでしょう。

予防や早期発見など今できることに向き合って、大切な動物たちとの時間を豊かにしていってほしいと思います。

今回動画で登場いただいたのはラグドールのスカルーちゃんです。足の裏をくすぐると、指が開いちゃうのが可愛いですね。

2021-02-28

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