動物病院HOME < 院長のコラム < 荒川区狂犬病集合注射
新年度が始まってはや、半月が経ちました。
新生活を送る皆様には瞬く間の時間で、慣れとはまだかけ離れた所にいるかと思われますが、それでも時間が過ぎた分、体が馴染みはじめているのではないでしょうか。
桜の花が久々に四月に入ってから満開となり、いつもよりもゆっくりと花をみる時間がありますね。花が持つだけあって、例年に比べ比較的寒い日が続いている気もします。
花散らしの雨がたびたび振っては、東京の街を雨と桃色の花びらで薄くけぶらせています。雨に流されてコンクリートの道路に模様を刻む花弁もまた、春らしい光景かもしれません。
さて、今週と来週は狂犬病予防接種の集合注射の予定週になります。既に区役所からご連絡の封書が各ご家庭に届いていると思います。
雨により中止された会場は、別日に延期となりますので区役所のホームページなどを参照して下さい。
以下に集合注射の注意点をまとめましたので、行かれる方はぜひ参考にしていただけたらと思います。
接種時間は13時から15時の2時間です。基本的に時間通りに開始、終了になりますので、時間に余裕を持っていらして下さい。
保健所から届いている「狂犬病予防注射申込書」の問診票、ご署名、電話番号をご記入の上、お持ちください。
わんちゃんを連れ、荷物を持ち、吹きっさらしの戸外で記入するのは大変です。ぜひ事前に全て記入し受け付けをスムーズに済まされて下さい。
集合接種は、基本的に体調に問題がなく、主治医から狂犬病ワクチンを接種しても構わないと診断されているわんちゃん達が対象です。
持病があってお薬を服用している場合は、かかりつけの動物病院で接種しましょう。
ワクチンは通常のお薬とは異なり、体の免疫という大きな機構に働きかけるものです。一見元気に見えて問題がないようでも、接種して副作用がでる可能性は誰にでも同じようにあります。
これは人間のインフルエンザワクチンなどと全く同じです。事前に予診表への署名を人ならば必ず行いますね。狂犬病ワクチンの場合、問診票がこれに応じたものになります。
ですから必ず元気で何の問題もない、というのが集合注射での最低限の条件になります。何か不安が少しでもある場合は、病院での接種を行って下さい。
接種後はその日一日様子をみることができるようにしてあげて下さい。
ワクチンの副作用で容態が急変するのは、接種後一日以内が多いです。緊急の場合は同封された注意書きにある緊急専門対応の機関を頼って下さい。
犬はリードを付け、必ず制御できる方がお連れください。
時々保護者の同伴がない、お子様が連れていらっしゃることがありますが、集合接種の会場では多くの犬が非常に興奮した状態で一緒になります。
実際首輪を外して逃亡してしまったり、他のわんちゃんとかみ合いになってしまったりする場合があります。
通常では考えられない行動になることもあるので、きちんと制御できる大人の方が必ず連れていらして下さい。
また制御できない場合は危険防止のため、注射をお断りすることがあります。
排泄に関してや、駐車スペース等の注意は区から送付された注意書きにきちんと記載されているので、どうか「小さな文字で読みにくい」と言わずに、必ず隅々にまで目を通して下さい。
またもし読みづらい、こうして欲しいなどの要望があるようでしたら、ぜひ、その場で区役所の担当の方々にお伝え下さい。皆様の生きた意見が、これから先のシステムを変える原動力になります。
案外市井の声はなかなか中央に届かないものです。おそらくほとんどの方は動物に関して区の担当の方とお話しする機会はあまりないと思います。
集合接種は官民が一堂に会するせっかくの機会ですので、生かして頂きたいと思います。
2017-04-15
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