ゴールデンウイークも過ぎ晴天続きだったのが嘘のように、雨模様ですね。このまま梅雨に突入してしまうのか……と思うような寒さに、なかなか体がついて行きません。
これは動物達も同じようで、下痢や嘔吐などの消化器症状が増えています。寒暖差などはダイレクトにストレス要因になりますので、お腹に来てしまう子も多いようです。
三日以内に治るようならばあまり心配ないのですが、食欲が低下したり、どんどん症状がひどくなったりする場合は、なるべく早く病院へ。
その際、うんちの検査が必要になることがありますので、もっていって下さいね。
また吐物の写真も有効です。そのものを持っていけない場合は、携帯などの写真に撮って画像を見せて下さい。大切な情報が得られることが多いです。
動物病院では症状の説明をしなければなりません。口がきけない動物達に変わって、その状況を代弁するのは実は結構難しい事だと思います。
今回は診察に臨む際の説明ポイントについて書いてみます。
ここまでは一般的に是非説明して頂きたいことです。
また普段食べているものと違うものを食べなかったか、いつもと違うことがなかったか、も整理しておくといいでしょう。
例えば長くお散歩にいった、いつもよりお客様が多かった、など私たちにとって大したことではないと思うことでも、動物達のストレス要因になっている場合があります。飼い主さんの視点で気づいたことがあれば、ぜひお話しして下さい。
こういったことも、病気を特定していく上で非常に大切です。
具合の悪い動物を連れて病院へ向かうとき、動物達は元より実は飼い主さんも緊張していることがほとんどです。
これをきこう、あれを聞かなきゃ!と思っていても、いざその場で聞き忘れてしまうこともしばしばあるようです。
もちろん後からお電話で問い合わせていた開くのも構わないのですが、診察中などであれば折り返しになることも多く、すぐに回答が得られないこともあります。
最初から聞くことをメモして持っていくといいですね。
また服用しているお薬の名前などは案外、聞き馴染みがなくて間違って覚えていることも多いです。そのものを持っていくか、写真にとっておくと便利です。
またその際はどのくらいの量を服用しているかも伝えて下さい。同じ薬でも目的の効能が異なっている場合があります。
以前から何度かコラムに書かせて頂いていますが、動物病院は病気の時に行くだけではなく、爪切りや耳掃除など日常のケアなどでも活用できる場所です。
またホテルやトリミングなど、治療以外で訪れる機会があるケースもあります。予防薬やシャンプーなどのケア用品、食事の注文なども含めると実際利用する機会は少なくないと思います。
普段から病院に来なれている動物達は緊張しません。また飼い主さんの緊張もわずかで済みます。相談しにくいことや聞きにくいことも、通いなれた病院ではハードルが低くなりますよね。
病院側でも動物達のキャラクターや性質、好みなどを熟知しますし、飼い主さんが何を望んでいるのか分かりやすくなります。
そうなればしめたもの、治療がいざ必要となる時に、お互いの理解に齟齬が少なくて済むのです。
行きなれた美容院なら、感覚で理解してもらえる、というのに近いかも知れません。
一年に一回、といった頻度では、慣れることは人でも難しいですね。飼い主さんも動物達も病院に上手に慣れて頂きたいなと思います。
今回モデル犬として出演してくれたななちゃん、病院が大好きです。診察中もとてもご機嫌で、採血や聴診にもとっても協力的。
これは診察台の上ですが、なんと診察が終わってケージに入るとこんな風にうっとり眠ってしまうのです。リラックスしている証拠ですね。
こんな風にストレスの少ない診察ができると一番いいなあと、すやすや眠るななちゃんの横で、飼い主さんとお話しするのでした。
2018-05-11
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