動物病院HOME < 院長のコラム < 春の健康診断にむけて
短い二月があっという間に過ぎていきます。
冬季オリンピックも始まり、各国の選手達が全ての力を出し尽くす試合の様子が伝えられるたびに、スポーツのもつ素晴らしさを普段運動をしていない私も感じます。
一体どういう景色が見えるのだろうと思うような、スキージャンプやスノーボード競技、巧妙な駆け引きに思わず息を飲んでしまうショートトラックや、ダイナミックかつ繊細な競技スキー、どれも見ていると思わず時を忘れてしまうような緊張感と興奮があり、テレビの前からなかなか席を外せなくなります。
冬季五輪といえば、リレハンメル、長野とスキージャンプ陣が活躍し、日本全体がウインタースポーツに熱狂したのを覚えています。あの降りしきる雪とチームメイト達が見守る中、ジャンプを成功させた舟木選手の姿は目に焼き付いている方も多いのではないでしょうか。
今回見ていて思うのは、ウインタースポーツは年齢の幅が広いなあということでした。競技によってスノーボードやモーグルのように十代が主力のものもあれば、ジャンプのように経験とテクニックが重視され、四十代でも戦えるものもある。サッカーなどはほんとうにあっという間に選手時代が終わるイメージがあるのですが、形を変えて長く楽しむことができるのは本当に素敵なことです。
ただ自分が体を動かすことを考えるとウインタースポーツは装備が多いのがネックですね。
寒い中でのスポーツですから防寒着、手袋帽子はいうまでもなく、フェイスマスクやネックウォーマー、ヘルメット、またスキーならば板にストック、ゴーグルやサングラス、小物がたくさんあって子供の頃はぽろぽろよく落としていました。
今はそういうこともありませんが、雪の中に出て行くには一瞬覚悟がいりますね。温かな部屋の魅力に逆らいづらい年になってきました。
先日の雪にはしゃぐ小学生達を見つめながら、若さって素晴らしいなあと思う私は今年もヒートテックが手放せません。文明の利器に感謝です。
さて寒暖差が大きくなると多くの動物達が体調を崩しやすくなります。春を前に少し症状をこじらせている子達が増え、少し心配しています。
特に高齢期の子達はなるべく症状がでたら早めに受診して下さい。若い子達でも様子を見るのは三日以内にして頂くと安心です。
来て頂く際は下痢や嘔吐ならば便や吐物を、持ってきて頂くと助かります。またそれが難しい場合は、画像などでも構いませんので、携帯などで撮影してきて下さい。また食べている食事の種類、量、最近増やしたおやつなどはメモしてきて頂けると参考になります。
たまに食事を変えたことがきっかけで始まる嘔吐などもありますので、お食事を変えた場合いつのタイミングで変えたのか、などを記録して頂けるととてもよいと思います。
また未避妊のわんちゃん、猫ちゃんは発情がいつ来たかも記録しておいて下さいね。異常発情や子宮蓄膿症などでは発情周期が非常に重要なポイントになります。普段からカレンダーなどに記録して頂けるといいと思います。
3月からは毎年行っている春の健康診断キャンペーンがはじまります。一年に一回の健診シーズン、最もお得に検査ができるのでこの機会にぜひ人間ドックならぬドッグドック、キャットドックをお勧めします。
昨年は七歳の子に腎臓の腫瘍が見つかりました。全く自覚症状がなく、飼い主さんも寝耳に水の話でしたが、幸い何も症状がない早期発見だったために、無事に手術することができました。現在元気で落ち着いた日々を過ごしています。
また肝臓の腫瘍や脾臓の腫瘍、ホルモン異常などが見つかるケースもあり、悪い結果は恐ろしいけれど、やはり早期に見つけることの意義をかみしめることとなりました。
とくに十歳以上のハイシニアの子達は、一年に一度で見つけるのが間に合わないケースもあり、経過をよく注意していく必要があります。二月中にお葉書をださせて頂くことになると思 いますが、この機会にぜひ受けていただきたいと思います。
また血液検査以外に超音波検査、レントゲン検査なども組み合わせて、通常よりお安く検査ができるコースもご用意しました。理由は血液検査で異常がないのに、超音波検査などで異常が見つかったケースが相次いだからです。
検査はそれぞれ得意な分野があるのでおかしなことではありませんが、血液に症状が出る前に見つけることができているという時点で、かなり早期発見になるので、とくにシニア以上の子達は、積極的に受けて頂きたい所です。
詳しいことは病院スタッフにお尋ね下さい。少しでも健康で長生きできるように病院全体でサポートしていきたいと思います。
2018-02-16
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