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町屋に生まれて、町屋に住んで
町屋に生まれて、町屋に住んで

もう11月もおわり、今年も残すところあと一か月ですね。 年の瀬は何かとあわただしいものですが、 新しい年の足音が聞こえるような 今年が駆け足で過ぎていくような、 そんなバタバタとした空気が、日本らしくて本当に好きです。

フィラリアの予防も今年の分はひと段落。 理想は通年予防ですが、 11月末または12月頭にお薬を使って、最後にする方も多いのではないでしょうか。

念を入れるのであれば、12月末に最後の投薬をしていただけたら、と思っています。 そうすると12月いっぱいまで予防を完全にすることができますので。

そして、ノミ!!!これは冬場でも予防必至です。 なぜなら、やたらノミのついている子を診るからです。

ノミに寄生されている子がいる、とういことはいつでも感染する機会がある、ということ。 せっかく秋まで予防していたのに、今、感染するのは本当にもったいないです。

四季のある美しい日本ですが、 昨今は気候自体が毎年のように変わり、 なんだか秋が無いような、夏からいきなり冬になるような、 おかしな状態になっています。

虫たちの生活環は気候によってどんどん変化しますので、 昔ならこうだった、ということが、通用しなくなっている気がします。 現在の状況を鑑みて、必要なことは先手で予防しておいた方が、いいと感じています。

参考:ノミについて

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話はかわって、 私は生まれも育ちも、町屋です。
両親も東京生まれ東京育ちなので、夏休みにいなかにかえる、のいなか=町屋なのです。

江戸っ子になるには、三代、東京生まれ東京育ちが続かないとだめらしいので、 残念ながら江戸っ子ではないのですが、 町屋に住む方の中には生粋の江戸っ子、という方も多いのではないでしょうか?

改めて考えてみると、人生の中で町屋から離れた時間は、トータルで3年くらいです。
子供のころ西日暮里に住んでいたことがあるのと、(それでも荒川区内ですね) 大学の5、6年生の時、実習やら授業やらで通学が難しくなって、 大学のそばで2年間暮らしたことぐらいです。しかも毎週末、帰省していましたから、離れたというかなんというか。

そうそう、獣医学科って今では結構知られているようですが、6年制なのです。 でも当時、5年生になった時、「今何してるの?」ときかれて 「あ、今大学5年生です」と答えると、なんだかかわいそうな目で見られたり、 「悪いこと聞いて御免なさい」という雰囲気をかもしだされていたりしました。

初めはなぜこんな雰囲気に!?と思っていたのですが、 ふつう大学5年生って留年したことを示したりするのだと気づいてから 「あ、大学が6年制なので、いまその5年生なんです。」 と前置きがながくなることしばしば。

案外これは6年制あるあるらしく、医学部のように認知されていないと この微妙な空気を感じることがあるようです。

ちなみに私の出身大学である麻布大学は、名前こそ麻布ですが、 神奈川県の相模原市にあります。昔々は麻布にあったんだとか。 最寄りの駅は矢部駅、アメリカ軍基地のそばで、今は政令指定都市になりました。

とても小さな大学で、学部も2つしかなく学科は5つ。 でも馬も豚も牛も鶏も羊もヤギも犬も猫もたくさんいて、 いかにも獣医学科がある大学です。 たぶん、牛が大学の敷地を散歩している光景はあまり見ないかと思います。 大学のお話は長くなりますので、またの機会に詳しく書かせていただきますね。

hr

そんな町屋っこの私ですが、家から徒歩10分くらいの圏内を出ると、まだまだ知らないことも多いです。
子供が生まれて、荒川自然公園やあらかわ遊園地によく行くようになったのですが、 他にもいろいろ楽しい場所や素敵なお店が近くにあるはず。

こんなところでなんですが、町屋や、荒川区など、 みなさんお勧めのお散歩スポットや、おいしいお店がありましたら ぜひ教えていただけたら嬉しいです。

ジャンボどうぶつ病院は、散歩がてら、ふらりと寄っていただけるような病院にしたいと思い、 中の様子がよく見えるようにガラス張りになっています。

具合が悪くなくても、用事がなくても、 ちょっと聞きたいことがあれば、お時間があれば ぜひ、お寄りになってください。

最近はお散歩の途中で、たちよってお話をしていってくださる方も増えてきました。 それがとてもうれしいです。

病院にいらしていただいた方はご存知かもしれませんが、 私はお話しすることがとても好きなので、 (両親からはおしゃべりすぎて口から生まれてきたんだと、さんざ言われてきました) いつだってうずうずと、お話しができる機会を待っています。

病院は病気だから行くところではなく、 日常の些細なことから、悩み事まで、どうぶつたちと飼い主さんたちの人生によりそってあるものだと思います。 そういうところだと思ってもらえるように、これからも頑張っていきたいです。

2013-11-30

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