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消化器症状があるときには
消化器症状があるときには

秋の気配はより深まって、朝夕の寒暖差に、体調を崩される方のお話を良く聞きます。

動物病院では、消化器の症状を訴える子が増えていて、このところ下痢や嘔吐で来院される患者さんが多いです。

よく、様子を見てもいいですか?とお電話を頂きますが、お電話では何が原因で吐いているのか、下痢しているのかが分からない事が多いので、できるだけ来院をお勧めしています。

その際には、吐いたものや下痢を一緒に持ってきて頂けると、それだけでも状況がよく伝わり、診察の一助になります。 少量でも良いので、ビニール袋に入れて頂いて、是非お持ちになってください。

療法食のお話
療法食のお話

療法食の例 さて、今回は療法食の話を簡単に。

現在非常に多くの会社がそれぞれの方法で、多数の種類の療法食を販売しています。

そもそも療法食とはなんでしょうか?

健康なときと病気になったときでは必要な栄養バランスが異なるため、各病気のときの栄養要求にあわせて作られた製品が食事療法食です。

よく使われるのは、尿結石のために、尿石の成分になるものを、極力取り除いたもの、 アレルギーになりやすい成分を除いたり、アレルギーセンサーに引っかかりにくくするまで、細かく分解したものや、 お腹が弱っているときにつかう、繊維質が多かったり、逆に消化に良いご飯や、 腎臓の弱っている子用に、ナトリウム制限がされているもの ダイエット用にカロリー制限がされたものなど、本当に様々です。

最近では、猫の尿石症に関しては、特発性膀胱炎が原因である事が多く、これはストレスがその主な原因とされているので、そのストレスの軽減のために、あらかじめ食事にトリプトファンとミルクプロテインが含まれているものなど、 面白い視点から様々なものが開発されています。

昔は療法食は 美味しくないイメージがありましたが、現在では味の点でもだいぶん改善され、よく食べますと言われる事も多くなりました。

療法食の注意点
療法食の注意点

これら療法食の最も大切な事は、効果を百%出すためには、そのご飯以外は、食べてはいけないという事です。

他のえさや、トッピングと混ぜてしまえば、十分な効果が得られないだけでなく、 使っている意味がない事にもなります。

また食事療法の効果を見るには、最低でも一ヶ月は必要だと言われています。

ですので、食事療法でのみ治療をとるなら、アレルギーによる腸炎などでは、三ヶ月近くたってから改善が見られるケースもあります。

その間も余分なものは加えないで単独のご飯を続ける必要があります。

療法食は使い方を正しくすれば、薬のように効果的な事もありますが、間違えれば、全く意味がないのです。

また中には使用期間に制限が設けられているものや、 こういった症状や動物に使わないでください、と言ったものもありますので、 自己判断で勝手に始めたり、止めたりはあまり良い事ではありません。

今のところ動物病院でしか手にはいらないものもありますので、お気軽にご相談くださいね。

正しく使ってより良い効果を
正しく使ってより良い効果を

動物達は、基本的に決められたフード以外は食べなくてすみます。
それは療法食の機能をより高めてくれるという事です。

薬と並行して使う事で、症状を抑えたり、薬だけで補えない事ができたりします。

食べる薬とも呼ばれている、療法食、正しく使ってより良い効果を得ましょう!

2014-10-15

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