三月が終わり明日からは新年度ですね。
今年は年号の変更を含め、通常では経験することができない物事がたくさん予定されている年です。
新年号になれば、昭和生まれの私は三つの年号を経験することになり、「三つってすごいなあ、遡ると明治・大正・昭和で三つだもんなあ、歴史の教科書かな?」とオツムの弱い感慨に浸っております。
昨今のインターネットを介した生活の激変ぶりは目覚ましく、めまぐるしいものです。
開業から、たった六年ですが、それを本当に実感します。
インフルエンサーやらバズるやら、インスタ映えやら仮想通貨やらメルカリやら、新たな単語は枚挙にいとまがなく、日本語の進化はとまらないなあ、いとをかし…とお茶をすする日々。
世界中の情報を一瞬で共有できる、読みたい論文が発行された瞬間に地球の反対側で読むことができる。どんなに不便な土地にいてもネットを介して国立図書館にアクセスし、本を読むことができる。
海を隔てた家族と無料で顔をみながら話しができる。そしてそこに行くまでの時間もとても短縮されました。
何かを譲りたい人が、欲しいと思っている人にすぐに譲ることができる。見つかりにくい製品をクリック一つで手に入れることができる。
なんと便利な世の中になったことでしょうか。
多くの研究者が、国が、人が関わり、我々の社会はここまで便利になりました。本当に素晴らしいことだと思います。
ですがとんでもなく早くすすんだデジタルの科学技術の進化に、アナログでできている人間の肉体自体が対応できていないのではないかなあ?とも思います。
SNSが原因で心を病んでしまう人、逆に匿名性を盾に歪んだ正義を振りかざし他人を攻撃する人、それを繰り返すことで自らも傷ついていく人、ネットへの書き込みが原因で炎上し人生が変わってしまう人、インターネットスキルを悪用し世間を騒がせる人、歪んだ承認欲求に捕われてしまう人……。
新たな問題も見つかりはじめています。これも当然のことでしょう。
新しいものは最初から完璧ではなく、様々な取捨選択と技術革新を経てよい形へと進化していくもの。その過渡期であるのだと思います。きっとよりよく進化を遂げていくはず、と信じたいです。
ただ、過信をしないでいたいなと思います。
我々は平成の今の世に生きています。でも平安時代の人間と基本的に内臓や骨格は大きく変わっていません。
女性が一人で10000キロを持ち揚げられるような剛力に進化した訳ではありませんし、視力が10.0になった訳でも、百メートルを二秒で走れるようになった訳でもなく、寿命こそ長年の努力と医学の進歩により伸びましたが、千年生きられる訳でもありません。
おそらく知識が増えただけで、脳のできはあまり変わらないのではないかな?と、昔の建築物の見事さや生活の用具などを見ると思うのです。
長々と述べましたが、科学技術のような飛躍的な進化を、人間はしていない、といいたいのです。
だからついて行くのは大変なはずですね。現代の人間はストレスが耐えないのはこのためでもあるのでは?
心は、電池のように取り替えられる訳でもありません。体も、永久機械ではなりません。
我々の動力は、希望とやる気であり、そこに食べ物と飲み物、睡眠と安心できる住処が整ってこそ、生きていけるのです。
衣食住足りなければ、人は心を喪います。プラスで友人や家族がいなければ、心は壊れるでしょう。
我々自体がアナログで、器用だけれども何処か不器用な生き物であることを忘れないようにしたいものです。
さて、今回ははまるワンコ達。
ジャンボどうぶつ病院では、昼休みや診療の間にホテルの子達をケージから出して院内散歩をしています。もちろん希望制ですが、何度も来ている犬達は勝手知ったるなんとやらで、我が物顔で楽しくすごしています。
これはシーズーのチョコちゃん。
皮膚病のために定期的にシャンプーに来ているおかげで、病院が大好き。とくにVTさん(動物看護師さん)達のことが好きで、受け付け作業をしているときは周りをうろうろ。
そして見つけたのです、最も近くでVTさん達のことがみられるスポットを!
カルテを入れる箱に自らイン!
「院長、みてください!」と声をかけられてみた所、満足げにはまっておりました。
最高に癒される瞬間です。
そしてこちらはトイプードルのリックちゃん。春の検診を終えて院内を散歩する中で見つけたのは、ここ。
お仕事中のVTさんの膝の上です。
こちらも自らよいしょと乗り上がり、なんと一時間近くここでニコニコしていました。
ストレスなく病院に来ることができるのは、本当に素晴らしいな、とこちらもまた癒される素敵な光景でした。
2019-03-30
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