動物病院HOME < 院長のコラム < 正しい情報を見極めて
春の嵐を感じる雨風に、冷え込んだと思えばまた温かくなる陽気。乱高下する気圧に体調を崩される方も多いのではないでしょうか?
木の芽時で心も不安定になりやすい時期ですので、自分で頑張り過ぎないこと、必要であればサプリや漢方なども使ってご自分を大切にしてください。
動物達はスギ花粉組が軒並み痒がりはじめ、逆にPM2.5や黄砂、ヒノキのアレルギーの子達は落ち着いてきました。
同時に健康診断のシーズンとなり、一年に一度の受診に緊張を隠せない子たちも多く来院されます。
飼い主さん達も緊張していると思いますが、動物病院としても緊張しています。
『病気が見つかったらいやだな』
『異常があったら、どうしよう?』
『変な所がありませんように』
きっとそういう気持ちになりますよね。
我々も同じ気持ちで、祈る気持ちで採血をし、レントゲンを撮り、超音波をあてます。
元気であることを証明したい、できれば大きな異常はなしでいて欲しい、検査をする側がそんな気持ちでどうするのかといわれそうですが、病気になって欲しくない気持ちは飼い主さんと同じなので毎回いつも胃が痛い思いをしています。
ただ、少し違うとすれば、もし見つかるのなら、初期でまだ何の症状もない状態で、見つかりますように。
そう思っています。
血液検査のみであれば予約は必要ありませんので、なるべく朝ご飯を抜いて来院されて下さい。
さて、そろそろお手元に狂犬病のワクチンのはがきも届きはじめた頃でしょうか?
今年度も、昨年に引き続きコロナ災禍により、荒川区の狂犬病集合注射は中止となりました。
各動物病院での接種となりますので、かかりつけの動物病院を受診して下さいね。
基本的にワクチンの料金は変わりません。
届いたはがきをよく読み、必要事項を記入して動物病院へお持ちになって下さい。
問診欄は異常がなければすべて『いいえ』に丸をつける形です。
時々、全て『はい』に丸がついていることがあり、書き直して頂くことがありますので、ご注意下さいね。
また例年、はがきがなぜか届かない、という方もいらっしゃいます。
当院のように注射済み票の交付を代行している場合を除き、ワクチンをうって証明書のみを受け取られた場合は、原則ご自身で保健所に足を運び、手続きをする必要があります。手続きをされておらず、証明書だけが手元に在る場合は、お知らせのはがきが届かないこともあります。
また転居などで、区外からいらした場合も、引っ越した時点で保健所で住所変更の手続きをしていないとはがきが届きません。ご家族とともにわんちゃんも転居しているので手続きが必要なんですよね。
鑑札を失くしてしまった、注射済み票を失くしてしまった、という場合は料金は別途かかりますが、再交付ができます。
もし見つからない場合は、ご相談して下さい。
新型コロナウイルスの関連で、なにかと話題のワクチンですが、実はいろいろなタイプがあります。
動物病院にいても、「コロナのワクチンってどうなんですか?」「先生はうたれますか?」と不安そうに聞かれる場合がよくあります。
とても分かりやすい医療関係者向けではないサイトをご紹介しますね。
ワクチンの種類や、どういったメカニズムで効果を発揮するのか、ということがとても簡単に、分かりやすくかかれています。
このサイトの紹介ページはこちら。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20210215c.html
玉石混淆の情報が飛び交う現代では、正確な情報を入手するのが簡単なようで難しいと感じます。
調べ方を心得ていないと、とんでも科学な内容に引きずられて、正しい知識を得られないこともあります。
情報化社会においては、正しい知識にたどり着けないのは自己責任扱いされてしまいます。
かつては教育が十分に行き届いていなかったり、図書館などの知識を得る設備が十分ではなかったりしましたが、現在はネットというツールがほぼいきわたった状況ですので、それを使う知識と知性は本人の責任というわけですね。
幼い子供達や高齢の方々を除く、多くの大人は自分で正確な情報を得る必要があります。
テレビ、ラジオ、新聞、本そうした旧来のメディアに比べ、インターネットではより簡便で単純な手段で情報を得られるからこそ、それを吟味し判断する能力が大切です。
流言・甘言に流されずに、いろいろな視点から情報を分析し、思考することを面倒がらずに習慣化しましょう。自分がその努力をしないことを棚に上げて、記事を書いた誰かのせいにする風潮はあまり良くないことだと感じています。
人は考える才能を持って生まれました。
思考を止めることは、その才能を捨ててしまうこと。もったいないですよね。
是非、疑問をそのままにして不安だけをつのらせるのでなく、適切な場所と相手を選んで聞いてみましょう。
2021-03-15
「うちの子の様子がおかしい?」「狂犬病の注射を受けさせたい」「避妊手術はいつすればいいの?」など、お気軽にご相談ください。
tel03-3809-1120
9:00~12:00 15:30~18:30
木曜・祝日休診
東京都荒川区町屋1-19-2
犬、猫、フェレットそのほかご家庭で飼育されている動物診療します