梅雨まっただ中、雨の月にふさわしく毎日が湿度との戦いですね。
けれど長い目で見れば、この雨がなければ水不足になるのが四季のある日本ですから、やはりありがたいものだと思います。
長靴、合羽、傘に、雨用の帽子で病院の前を歩いて行く子供達の姿は、紫陽花の花のように色鮮やかです。 雨用品は少し、派手な色の方が水の中ではえるなあと思っています。
そう言う私の雨靴は赤です。いささか年甲斐もなく赤いブーツを購入したのですが、これは本当にお気に入りで、出来たら次もこの同じ型を!とおもっているのですが、買ったお店の場所を覚えていても、名前を覚えていないという相変わらずな状況です。
二度と手に入らないかもしれないので、愛着がある分、大切にしたいのですが、活躍が雨の日であるためにやはりハードな使い方をせざる得ないジレンマが、切ないです。
色が人の気持ちに与える効果は、現在非常に多く知られています。 実は病院の床が青なのも、心を落ち着かせる作用があるためでセレクトしました。
しかしこれが難題でして、壁の色を決める時に青に対して上手くなじむ色は中々ないものです。 結局白に落ち着き、ただエンンボス加工のようにぼこぼことした模様が入っています。
対してオペ室とトリミング室、 入院室は、穏やかな気持ちでゆったりと過ごせるように、緑色を基調としています。床の緑に対して、壁紙も天井も緑になっていて、天井に至っては草の模様が入っています。
これも手術中に切羽詰まった気持ちにならないように、緑にしたという経緯があります。
実は血液の赤は白地につくと非常に刺激的な色合いになり、目には優しくないのです。
そういうわけで血が付く可能性がある手術用のドレープ(布)は青か緑になっていて、赤が滲んでも赤とは認識されず茶色のように見えるのです。
良くテレビドラマなどで使用されている手術着が青、または緑なのはこういう事情があります。
又、全く宣伝する内容ではありませんが、個人の趣味としてトイレは全部ピンク になっています。
見た目にもメルヘンな模様の入った壁紙で、便座も、手洗いの洗面台も濃いピンクに分類される色になっております。
間違いなく女性しかこの配色を選ばないというカラーです。
病院のカウンター、それから診察室の机、カウンター下のモザイクのガラス、この辺りもあえてピンク基調のものを選んでおります。
腰壁と壁紙の間の木目にも実はややピンクよりの色を塗ってもらっています。診察室から覗く事が出来るトリミング室との丸窓の縁もピンクです。
せっかく染色体がXXなので(女性なので)、それらしい色を使ってみたいと言って選んだのは良い思い出です。
動物病院に限らず、色の配色は作られた方の想いがこもっている場合が多いのではないかと思います。
何処かのお店や病院などを利用する際に、こんな所にこだわったのかなあ、と観察してみるのも楽しいものです。
もしかして、この色が好きなんですか?と聞いてみると、実は…と面白い話が返って来るかもしれません。
梅雨の時期、鬱々とした気持ちになったときは、普段目にしない色に注目してみても良いかもしれませんね。
2015-06-15
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