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ワクチンについて
ワクチンについて

インフルエンザの大流行におののく毎日です。

乾燥と寒さが一気に来て、かなり体調を崩されている方々が多いようです。
免疫を上げるのはなかなか難しいですが、手洗い、うがい、バランスのよい食事にしっかりした睡眠を主軸に、マスクにヨーグルトなどの発酵食品や乳酸菌生成物質などのサプリをとりいれながら、年末年始を乗り切って下さい。

そういう私は今年もちゃんとワクチンを打ちました。注射は苦手ですが致し方ありません。飼い主さんたちに感染させる訳には行きません。

hr

ワクチンなどがある病気は『感染すると致死性』『かかると重篤な症状が出る』『周りに感染させ、爆発的に汚染を広げてしまう』などの特性があり、それを少しでも抑制するために接種が推奨されています。これは犬達も猫達も同じです。

当然副反応に対しての理解もしなければなりませんが、「副反応が怖いから打たない!」という単純な問題でもないのです。当然甘受できない副反応もあります。たとえばワクチンアレルギーによって、深刻な症状になる場合もあります。そういうことが一度でも確認された場合、無理に接種することはできません。

ただ予防していなければ、感染するリスクがあり、また感染した場合は、自らの飼っている動物が汚染源になる可能性があるということをきちんと理解していなければなりません。

予防というのはもしもへの備えでもあり、自分を守るためだけでなく、周りを守るための義務でもあるのです。

とくに法律で決められている狂犬病ワクチンなどは国全体の公衆衛生を守るために提唱されている意味が強いのです。万が一、入ってきた時に尋常でない被害が人にも動物達にも出る。だからこそ決して入らないように検疫がフルパワーで頑張ってくれていますが、それでも密入国や外国漁船が勝手に捨てていく犬達などは、チェックから漏れることがあります。

このコラムを書いている今だって、もしかしたらもう既に野生の動物達に広まっているかもしれないのです。

「この病気は国内にないから、接種する必要ないですよね?」というのはとても独りよがりな考え方です。
もう少し 大きな視点から見て、動物を飼うならワクチン接種は当たり前だよね、というところまで意識が浸透してくれたらいいなあと思います。

hr

さて、師走です。
大変いそがしく、この一年は本当に十二ヶ月あったのかしら?と首をかしげてしまいますが、今年ももう終わり。

やり残したことは?もっとこうしたかった!ああいうことができたらな…等、数々反省はあれど、それら全てをまず飲みこみ、新年に向けて何が必要で何をしていくべきかをじっくり考えたいと思います。
特に今年は体力と自分の仕事のバランスについて考えさせられた年でした。

年を重ねるのは生まれた瞬間から生きものに課せられた義務です。
経験を積むのと同時に若い時にできた無茶ができなくなるなあと実感しました。自らを過大評価せず、今の自分にあった方法を探しつつ、今までと変わらない視点で診察をしていきたいと思います。

開業してから五回目の年越し、新年をよりよい年にできるように、ゆっくり考え過ごしたいと思います。

皆様もどうぞ、良いお年を!

2013-10-31

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