動物病院HOME < 院長のコラム < ノミ・ダニは油断禁物
涼風の候、ようやく秋めいて参りました。
今年の夏も暑い夏でした、冷夏だといっていたのは何だったのかしらと、気象庁に心の中で突っ込みを入れつつ、夏の疲れが残る体を引きずっております。
なんと今月がおわると、ジャンボどうぶつ病院は一周年を迎えます。
素直な感想として、本当にあっという間の事で、スタッフの間でもこんなに短く感じた一年は初めてだね、と、話しております。
一年間を通して、様々な事がありましたが、いつも考えるのは少しでも動物達と飼い主様の架け橋になれているのか、という事です。 病院は治療だけをするところではないと思います。
分からない事を聞いたり相談したりする場所ですし、苦しい気持ちや切ない気持ち、または嬉しい気持ちや幸せな気持ちを打ち明ける場所でもあります。
来院された時点で、どうする事もできないほどの状況になっている事もあれば、 原因を追及しても見つけられない事も、 追求ができないコンディションであることも、 予想外の事がおこる事もあります。
昔大学の病理学の先生に、確実な事は、確実な事がない、という事だけだ、と言われた事が今になって胸にしみます。
体を構成するすべてを明らかにする事は、いつかできるかもしれませんが、 そこに起こる事をすべてつまびらかにする事は、 おそらく不可能でしょう。
それでも、現在ありうる限りの力と知識とネットワークを使って目の前の動物たちと飼い主様に向き合っていきたいと思います。
さて、重い話とは別に、いま病院での話題は目下!!
ノミと!!!マダニです!!!
先日、一日の中で、ノミがついた子とマダニがついた子が来院されました。
こういうとき、病院はどうなるでしょうか?
問答無用で掃除機と消毒です。
飼い主様達には、待って頂いて全清掃を行います。
またノミ・マダニの予防をされているかどうかの確認を行います。
この時期、予防を既にされている方は多いのですが、されていない方でノミやマダニの餌食になって、集中的に大量寄生されたり、 家の中でも繁殖してしまっているケース、体中からマダニがぽろぽろと落ちているケースなど、 特に酷い状況が多いです。
ノミは一度家で繁殖してしまうと、駆除には最低でも三ヶ月以上かかります。
その間、ずっと掃除機をかけ、繁殖の温床になるものは捨て、月一回の駆虫を行い、ノミの体内に寄生している、条虫の駆除もして、という大掛かりな事になります。
ご家族の方が刺されてしまう事も多く、蚊と比べてもかなり痒いですから、本当に厄介です。
夏の盛りが過ぎても、是非予防は続けるようになさってください。
予防を既にされている方も、周りには感染してしまってそれと知らず周りに振りまいてしまっている子がいる場合があります。
身を守るには、自分で守るしかないのです。
ノミはオールシーズン予防が必要です。
つけるタイプだけではなく、食べるお肉タイプのものも、フィラリアと一緒になっているものも、
錠剤もありますので、どれがその子にふさわしいか一緒に考えていけたらと思います。
是非お気軽にご相談くださいね。
2014-09-15
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