院長のコラム

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個人的な嬉しい話
個人的な嬉しい話

二月もあっという間に過ぎて、春の気配も感じられますね。
そろそろ紅梅白梅の香りが、風の中に混じるでしょうか。

何時か水戸の偕楽園に言ってみたいとは思っていますが、中々機会がありません。 もし行かれた方がいらしたら、その思い出話をきいて行った気持ちになってみたいと思います。

さて私事ですが是非書きたいお話があります。 来月、親友の一人が結婚する事になりました。
知らせを聞いたときは何より嬉しくてうっかり涙ぐんでしまいました。

hr

私と彼女は大学の友人で、入学式の前にあったオリエンテーションで出会いました。
中学高校までと違って単位を自分で計画して取り、自己責任という中で勉強していく大学生活というのが全く想像出来ず、オリエンテーションに 行ったものの頭が真っ白になるほど緊張していました。

名札をつけて、示された席には既に二人の女の子が座っており、それぞれ隣があいていました。
一瞬どちらの席に座ろうかと悩み、直感的に一つの席に寄って、その隣にいた彼女に「ここに座ってもいいですか?」と渾身の勇気を振り絞って聞きました。

彼女は驚いたようにこちらを見て、「どうぞ!」と朗らかに大きな声でいってくれました。

それからの六年間、何度あのときの自分の選択に感謝したか知れません。

彼女とは授業も一緒、部活動も一緒、学籍番号も後半組で実習なども一緒、研究室も一緒。 彼女の他にそんな仲間が後三人いほどいて、周りからはそんなにずっと一緒で良く…と幾度となく言われましたが、 私は彼女達と過ごすのが本当に楽しくて楽しくて、初めての夏休みに入る時これから二ヶ月もみんなに会わなくてどうしたらいいのかと、途方に暮れたものでした。

定期試験の辛さも、過酷な実習も、国家試験の辛い勉強も、乗り越えられたのは彼女達がいてくれたおかげです。

就職活動すら一緒に病院見学に行って、ああこれからこうやって仕事をしていくんだねと、帰り道新幹線に乗って語り合ったり、夜のセミナーに出席して、その当時の一人暮らしの部屋に泊まってもらったり、思い返せばどれだけの時間と楽しさを共有した事でしょうか。

私は変わり者で、偏屈で、きっと面倒見が良く誰にでも優しい彼女はつきあうのは大変だった事でしょう。
でもそれでも 互いに切磋琢磨し、何度も一緒に泣いて笑って青春時代を共にすごせたことは、私の人生でかけがえの無い時間です。

hr

この仕事ですから、休みも合わず、なかなか連絡だってまめに返せないのに、私が助けて!というと必ず力になってくれる彼女は、同じ歳なのに、お姉さんのようで、いつだって心から尊敬していました。

彼女は誰より努力家で、まじめで、そして自分に厳しく、周りに優しい人です。 あの時、彼女に会えてよかった。声をかけてよかった。

そしてその時に一生の付き合いになると思った私の勘を褒めてあげたいです。

しわくちゃのおばあちゃんになっても、どうか仲良く出来ますように。 新しい門出を心からお祝いしたいです。

人生でそう何人も出会う事が無い希有な親友がとてもとても幸せになりますように!

2015-02-28

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