動物病院HOME < 院長のコラム < チョコの誤食にご注意
二月らしい雪がちらつく気候となりました。
毎年中学受験の時は雪が降ることが多いのですが、今年はそれよりも新型コロナウイルス感染症の圧倒的な流行の最中にあってほとほと気の毒に思いました。
今年受験生だった子供たちと、そのご家族、ご親族はきっと受験本分とは別なところで神経を削られる思いだったと思います。本当にお疲れ様でした。
結果が出るものですから、悲喜こもごもあるとは思いますが、積み重ねてきた努力と時間は余すことなく人生の糧となり、全てがいついかなる時にも自らの武器となり財産になってくれることでしょう。
それに気がつくのは今すぐではないかもしれませんが、未来で、ああ、あの時の努力がここで報われる、と思うことがあるはずです。
人が経験することに何も無駄なものはないと言いますが、それは本人が無駄にしないという意識を持って経験から学ぶ姿勢があるかどうかだと思っています。
努力は頭を使ってするからこそ実を結ぶのだ、というのは有名なスポーツ選手の言葉の意訳ですが、全くその通りだなあ、なんて私のようにぼんやりと過ごしてきてしまったものは、取りこぼしてきた努力の結果に苦笑いするばかりです。
それでもこの先の人生は、やはり学ばなければならないことが多岐にわたり非常に多く、それにはどうあってもたくさんの努力とがっつりした根性が必要になるので、しっかりその辺りを胸にきざんで、日々過ごしていきたいものです。
さて今月前半は、室内外の寒暖差が大きくお腹の調子を崩した子達がたくさんいらっしゃいました。
環境ストレスを消化管免疫で受け取ることは多く、これは飼い主さんたちも同じようです。
あまりこじらせないうちに対処するのがベストですので、高齢の子は特に早めに受診されてください。
さてこの原稿がアップされるのは実はバレンタインデー翌日なのですが、皆様、誤食に気をつけてください!
犬も猫もチョコレートは大好物です。
ものすごく好きで、好きすぎて、パッケージを切る音で突進してきたり、隠してあった飼い主さんも忘れていたチョコレートを棚から引きずり出してきたり、食べ終わった後のフィルムや包み紙をゴミ箱から引っ張り出したりと、多様なシチュエーションでの誤食事故が後を絶ちません。
他にもチョコレートパンやチョコレートクッキー、チョコケーキなど、バラエティ豊かなお菓子たちがこの時期、家の中に満ちることなります。
さすがかつては薬として珍重され、ショコラソムリエなる職業さえ作り出してしまった魔のお菓子、動物たちの理性を奪うには十分なようですね。
カカオ濃度が低いものでは、チョコレートそのもので中毒を起こすことは少ないのですが、含まれているナッツやレーズン、キシリトールやボンボンの中の洋酒などが肝臓機能を吹っ飛ばしてしまいます。
そういったものはごく少量でも体調を崩すことがありますのでご注意ください。
素敵なバレンタインが、どうか阿鼻叫喚の食中毒デーになりませんように。
ところで今月の22日火曜日ですが、午後から新型コロナ感染症のワクチン3回目の接種にスタッフ全員で行ってまいります。
つきましては大変申し訳ませんが、22日午後を臨時休診とさせていただきます。
前回2回目のワクチン接種の後、副反応がとんでもなくひどく、全員丸々二日グロッキーでしたのでご迷惑をおかけしないようにこの日取りとなりました。
午前中は通常通り9時から11時半までが受付になります。
お手数お掛け致しますがどうぞよろしくお願いします。
2022-02-15
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