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水不足の夏
水不足の夏

夏真っ盛りの今ですが、今年は関東が水不足なのだそうです。

確かに梅雨にしてはあまり水源地域に雨が降っていなかった気がします。

湿度ばかりが高く、五月雨があまり聞こえなかった年は、干害になるのでしょうか…。

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水不足と言えば、私が小学生の頃に水不足でプールが何度か中止になった事がありました。

私の通っていた小学校は校庭が狭く、少しでも限られたスペースを使うために、シーズン以外はプールの上にも蓋がされていて、その上で遊ぶ事ができました。

その蓋が外されて、ある日水が張られているのを見るたび、どれだけわくわくした事でしょうか。

それがいつまでたっても外されないのはとてもショックだったのを覚えています。

ちなみに講堂も二階建てで、一階部分はやはり遊ぶ場所として確保されていました。

ピロティと呼ばれていたそこは、雨の日などには狭くとも貴重な遊び場でした。 登り棒や一輪車がありましたっけ。 少し埃とカビの匂いがする、湿ったそこは薄暗くて、独特の雰囲気がありました。

そこから地下道が校舎に繋がっていて、雨の日は皆、ピロティの靴箱で上履きに履き替え、地下道を通って教室に入りました。

この地下道はご多分に漏れず色々な怪談話があって、コンクリートむき出しのひんやりとした道は、大した長さではなかったのに、怖くて全力疾走して先生に注意されることが良くありました。

地下には視聴覚室と放送室があって、お昼の放送などをここから流していた覚えがあります。

その当時嘉門達郎さんの替え歌メドレーがはやっていて、件の「鼻から牛乳」という歌詞が流れるたびに、食事中のどこかの教室から歌の被害者がでるのでした。

そういえば、この時はCDと言えば手のひらに包めるほどのミニサイズのもので、いまのDVDサイズのものはわざわざマキシシングルといったのでした。

リクエストとは名ばかりで、放送委員が自分の好きなアーティストのCDをお昼の放送に使うからと、正々堂々と学校に持ってきては流していました。

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一階は職員室、校長室、保健室、用務員室と一年生の教室。

北階段と、南階段、中央階段があり、二階は二、三、四年生の教室があった気がします。 確か途中でランチルームが出来ました。当時は他の学年と一緒に給食を食べるのは画期的な事だった覚えがあります。

三階が五、六年生の教室と、調理実習室と準備室。

確か六年生になると、運動会で使用するリレーのカラー鉢巻きや応援団用の長い鉢巻きに、運動会前にアイロン掛けをするといった仕事があって、調理実習室のアイロンを使ってかけたものでした。

しんと妙に静かな中、仄暗い準備室で普段やった事のないアイロン掛けをたんたんと…したわけでもなく、霧吹きのボトルを片手に追いかけっこして水を掛け合った覚えがあるのですが、あれは先生がみていたのか覚えていません。

四階には図工室と音楽室と理科実験室。なぜかここの廊下だけ妙に天井が高くて、声が反響するのです。

人が普段ほとんどいないせいかもしれません。廊下には作った工作や絵がかざってあって、友人のの思いもかけない才能を目にしたりしました。

そういえば理科室の特殊な机の性質を説明するために、わざわざアルコールランプのアルコールを流して火をつけて、ほら!燃えないんだよ!と見せてくれたのですが、今考えると当時は割とアグレッシブな表現でしたね。

音楽室にはドラムセットがあって、ブラスバンドの子が、コッソリ練習するのに便乗した覚えがあります。 大太鼓もあって見よう見まねで叩き方を覚えた思い出。 今でもちょっと覚えているので、やはり子供の時に身体で覚えたものは忘れないのですね。

屋上への立ち入りは禁止されていて、理科の太陽の実験など限られた場合にのみ、入っていた覚えがあります。

それなのに、卒業を控えた春先にそろそろ春の気配が滲む風にびゅうびゅうつつまれながら、金網の所から下の校庭を見つつ、親友と好きな人の話をしていた記憶もあるので、おそらくたまには遊ばせてくれていたのでしょうか。

それとも勝手に入ったのか…

hr

小学校は六年間という長い時間、それも体感時間的には今の自分では二十年くらいじゃないかなと思う様な、時間を過ごした場所です。

今から思い返すと、それが実際にあった事であったのか、何かの本にかいてあったのか、誰か他の兄弟の体験談だったのか、渾然一体となってまるで夢か幻の様です。

けれど夏になるたびに、水泳のあと髪を濡らしたままで算数の授業を受けていた事を思い出しては、子供であった幸福を思い出すのです。

2016-07-31

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